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人間の心は水である。水は「器」を得て初めて形をなし有用となる。「器」が失われれば時として制御不能となり、洪水となって災害をもたらす。人間のこころも同様であり、器が必要である。器の典型的な例を挙げれば家庭があり、地域社会があり、その根本は国家がある。器を作っている素材は形であり、それは生活習慣であったり、礼節であったり、集団の規律であったりする。言語を始めとする伝統文化、信仰もまた器の素材である。
今、日本人の心のすさみが問われるに至ったその原因は過去六十年にわたって日本社会が「こころの器」を軽んじ、しばしば否定してきたことの報いであり、形を捨て去った天罰だと思う。こころを育むためにはまず容を正すことから始めなければならない。「早寝、早起き、朝ごはん」も良い。学校においても、家庭においても、職場においても時に触れて国旗を掲揚し、国歌を歌うことから始めるべきだ。