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三村 明夫

今回の議論を通じて改めて痛感したことは、現在子どもたちが抱える問題の多くは、大人の問題そのものだ、ということです。よって、問題解決には、社会のすべての人々が、自らの課題として真摯に取り組むことが不可欠です。そうしたなか、我々企業として、子どもたちのこころを育み、こころを育むことができる大人を育成するために、どのような役割を果たすことできるのでしょうか。私は、「今すぐできること」からはじめるため、次の二点に取り組みたいと考えています。

  三村 明夫  
     
 

第一は、社員の教育を再度強化することです。バブル崩壊後、日本企業の多くは、生き残りをかけ、血のにじむようなリストラに取り組んできました。しかしその過程で、本来、充分に資源を投入すべきところにも手をつけざるを得なかったことも事実であり、その一つが社員教育だと思います。すでに当社では、6S(整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ)の徹底等の基本的なルールの遵守、円滑な世代交代のための人材育成等、本来あるべき姿を取り戻す様々な取り組みを強化しているところです。

第二は、企業の持つインフラや社員を活用し、地域社会の子供との「交流」を一層活発化することです。具体的には、すでに行っている地域の小学生や先生の製鉄所見学をさらに拡大し、「ものづくり」の大切さを一人でも多くの皆さんに感じていただきたいと思います。

これらの取り組みを通じて、当社の企業理念である「社会と共生し、社会から信頼される」企業として、子供たちが真に日本の将来に希望を持てるような社会の実現に少しでも貢献できればと考えています。