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全国キャラバン 2015 in 仙台 を開催

  • 2015年12月9日
  • キャラバン

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11月13日(金)に仙台市立南吉成中学校にて、今年度の全国キャラバンを開催いたしました。
「仙台市立南吉成中学校」は、2014年度にこころを育む活動 全国大賞を受賞された学校です。
当日は、400名の参加者を迎え開催しました。来賓には奥山恵美子仙台市長はじめ、多くの方々にお越しいただきました。

・・・「仙台市立南吉成中学校」は、2014年度 こころを育む活動 全国大賞を受賞しました。
活動名称は「多様な体験的活動を取り入れた持続発展教育~大震災の復興支援活動と防災教育を通じて、“支えられる人”から“支える人、支え合う人”へ、心と姿勢の変容を目指す教育実践活動~」です。

(詳しい活動内容は「2014年度 こころを育む活動 全国大賞 受賞事例」をご覧ください。)


■開催テーマ
「次世代に伝えたいこころ ~東日本大震災を通して~」

■当日プログラム
08:15 <地域避難訓練> ※8:15に災害発生を想定

避難誘導(一時避難所)
避難所設営活動
ポスターセッション
炊き出しによる昼食

13:10 <全国キャラバン 2015 in 仙台> 体育館にて

これまでの活動報告 ①先生から報告 ②中学生から報告
生徒による発表

パネルディスカッション
講演 山折哲雄先生

16:30 閉会

午前中の地域避難訓練では、8:15に災害発生を想定して、校区内の各地域の一時避難所に集合し、そこから学校へ避難します。南吉成中学校の3年生が中心となり、一時避難所に集まった小・中学生と地域の方々をとりまとめ、中学校まで安全かつ速やかに避難誘導を行いました。中学校の体育館では避難所本部を設営し、避難者の受け入れ、救護班の対応など、保護者、町内会、市役所の方々とともに中学生、特に3年生が中心になり、担当にわかれて活動していました。
お昼には、炊き出し訓練として、参加者全員分の昼食を作りました。メニューは、アルファ米のわかめごはんと豚汁です。アルファ米にお湯を入れて、しゃもじでかき回すのですが、大量のお米にしゃもじが重くなり、中学生も奮闘しました。体育館はストーブを焚く程の寒さでしたが、温かい食事を、訓練に参加した全員でおいしくいただきました。

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8:15災害発生!                                      一時避難場所に集合。中3年生が小・中、地域住民の人数確認、列の前後に立ち誘導


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先頭は都度後ろを確認、注意します

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学校に無事到着

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学校の受け入れ担当も中学生が活躍


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ポスターセッション 各地区の防災マップを作り、隣接の小学生と住民へ、避難場所、危険箇所を報告


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体育館では、避難所設営。                         救急救護班では、体調の悪い人を受け入れます。簡易トイレも設営


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小学生に命を守る大切さを伝えます

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AEDの使い方の訓練


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中学生と保護者の方々で炊き出し。メニューはアルファ米のわかめご飯と豚汁です

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大量の食事は、作るのも、配膳するのも大変です。参加者全員でとてもおいしくいただきました

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被災地農家弟子入り体験でお世話になっている荒浜の農家さん。綿花栽培で作ったタオルを持って参加


午後からは、体育館にて、シンポジウムを開催しました。
開会のあいさつは、仙台市立南吉成中学校 佐藤校長先生、当財団 小野理事長、仙台市 奥山市長様よりいただきました。

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開会挨拶
南吉成中学校
佐藤校長先生

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パナソニック教育財団
小野理事長

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仙台市 奥山市長


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これまでの取り組み「中学校と地域が協働する持続発展教育~多様な体験活動に基づく防災教育~」についての報告を南吉成中学校 原先生よりお話いただきました。「地域防災力を高めるために中学生が核となる防災教育に活動に取り組み、持続可能な地域社会づくりとその担い手の育成を推進することを目的とし、主な取り組みとして、1、中学生が主導する地域防災訓練の実施。2、学校、地域、支援組織の設立による組織的実践。3、被災地仙台の復興支援活動。4、多彩な団体等を巻き込む実践展開。5、プランの実証的検証。6、プランの発信とその評価によるプランの改良と創出。南吉成中学校では、学校、地域、家庭が連携しながら、さまざまな体験活動を進めてきました。今後も生徒一人一人が地域の防災活動や災害時の助け合いの大切さを理解し、進んで活動できる力を身につける防災教育を継続、発展させていきたいと考えています。」


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続いて、南吉成中学校の生徒代表のみなさんが、午前中に実施した地域防災訓練における各グループの活動の成果や課題を発表しました。
グループは、「A班 避難所の運営、設営」「B班 炊き出し調理、配給」「C班 災害状況の情報収集」「D班 救急救護」「E班 集団避難の誘導」「F班 災害対策本部」の6グループです。
それぞれ活動の内容、成果や課題、そして自分たちが思ったことを発表しました。
「体育館では受付と対策本部を設置し、受け付け状況を本部へ報告、さらに問い合わせ対応やトイレなどへの案内を行いました。武道館では仮設トイレやプライベートルームなどを組み立て、呼び込みをして、食料や仮設トイレなどについて地域の方々に説明するといった活動を行いました。成果としては、自分の仕事ではないことでも真摯に、かつ臨機応変に行うことができ、みずからの判断で積極的に地域の方に声をかけている姿が見られました。今回の活動を通して避難所の設営の大変さを学ぶことができ、とてもよい機会になりました。いざほんとうに災害が起きたとき、すばやく対応できる力が身についたと思います。」
「何か1つのことをやり遂げるときに、仲間と協力することの大切さを学びました。」
「地域の方々へどのように情報を伝えたらよいかが課題です。情報がどれだけ重要なのかを改めて感じました。日ごろから自分たちで情報を収集し、そのときそのときの情報を把握していくことを心がけていきたい。」
「避難所に、けが人、病人、妊婦さんなど、さまざまな事情を持った方が訪れると思います。私たちがいかに冷静に対応できるかということが問われてくる。で一人でも多くの人が救急法を身につけることが大切。」
「避難してこなかった家庭の安全状況を確認する必要があると思います。地域の人たちのために自分たちが率先して避難誘導に携わっていきたいと思います。」
「災害対策本部を担当しました。主に地域防災訓練の各班の動向を把握し、防災訓練が迅速かつ的確に実施されるよう管理監督しました。よかった点は、町内会長の皆様にアドバイスをいただきながら、避難者の人数や性別、地区などを確認することができたこと、また被害状況を把握し、震災時をしっかりと想定することで緊張感を持って行動できたところです。改善点としては、震災時に状況を把握できるよう、必要となる情報をまとめて本部に報告することが大切だと感じました。今回の地域防災訓練は、震災時に起こり得ることを想定し、より震災時の状況に近づけて行われました。そのため、臨機応変に対応することや、集団をまとめるリーダーシップが向上したとともに、震災時にどう行動すればよいのかを学ぶことができました。今後は学んだことを実際の災害発生時に生かしたいと思います。」


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パネルディスカッションでは、阿部芳吉先生(仙台大学学長)をコーディネーターに、学校をはじめ地域の関係者、こころを育む活動の選考委員の5名のパネリストをむかえてディスカッションをおこないました。

<コーディネーター>

阿部芳吉先生(仙台大学学長)

<パネリスト>

齋藤 和平氏(南吉成学区連合町内会長)
中村 尚子氏(本校父母教師会副会長)
三文字宏子氏(南吉成中学校教諭)
佐藤 淳一氏(仙台市教育局学びの連携推進室長)
相川 良子氏(こころを育む総合フォーラム選考委員)


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齋藤氏(南吉成学区連合町内会長) より「今日は午前中の防災訓練、大変ご苦労さまでした。地域と子供たちと一緒にやれることを感謝しております。今日は、避難の方たちが来てというところまで今日やったのです。問題は、今からみなさんが2週間くらいここで生活するということを考えて今後はやっていかなくてはいけないんですね、それが避難所運営なんです。ぜひこういう訓練を本気になってやっていただいて、災害や有事のあったときには、ぜひ、自分のできることは何かなということを考えてやってもらえばありがたい。ぜひ、今日を一つのステップとして、来年、再来年と、いろんなことを考えて、ステップアップして、皆さんと一緒にこの南吉成、やっていきたいと思うので、よろしくお願いしたいと思います。この学校のいいところは、情報をきちんと我々にも出していただける。お互いに交流しながらやっているということで、大変理想的で、ほんとうにいろいろな意味でレベルが高い。ぜひこれからも我々町内会と一緒に仲よくやっていただければありがたいと思います。この震災で、大騒ぎや強奪など、何一つ怖い目には遭わなかったはずです。これは日本人である、そして仙台人である、東北人である、そういう我々の基本的なDNAがあるからです。あの震災のときは、ほんとうにみんな力を合わせて、乗り越えましたよということを、胸を張って、次の世代にあなたたちが引き継いでやっていただければありがたいと思っています。」


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中村氏(本校父母教師会副会長)より「子供たちは朝早くから、とても頑張っていました。自分のつくった鍋が一番おいしいと、また、ポスターセッションや係の仕事も精いっぱいやっている子供たちを見て、とても頼もしく、そして私はすごくうれしくなりました。生徒の皆さんのすばらしい力を見せていただきました。ご苦労さまでした。ありがとう。きのう私は準備で遅くまで残っていたんですが、その姿を見て、手伝いますって大きな声で言ってくれたんです。その人数があっという間に増えて、皆さんはたくさん手伝ってくれました。助け合いの心がそこにはしっかりと根づいている、成長しているんだなと思いました。また災害って起こるかもしれませんよね、私たち親は皆さんを守ってあげることができないかもしれません。だから、まず自分の命を守る、そして落ち着いたら、自分の隣の人を見てあげてください。自分ができることを1つでいいから、周りの人に声をかけて、助けてあげてほしいと思います。そのための防災訓練です。きのう私に「手伝います」と言ってくれた皆さんだから、絶対そういうことができると私は信じています。この取り組みで、学校とか地域とか、そして保護者の皆様と、とても強いつながりができたと思うんですね。こうした支援は何回やったら終わりというのではなくて、細く、そして長く継続していくことが大切なのかなと思っております。震災を学びの場として捉えて、家族のありがたさとか、それから当たり前の日常、助け合いの心などをもう一度、自分を見つめ直すことができるよい機会だと思っております。」


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三文字氏(南吉成中学校教諭)より「今日の防災訓練ですけれども、非常に3年生がほんとうに頼もしく見えたなと感じていました。朝は避難誘導で、小学生や、それから1、2年生のほうをよく見ながら、時には立ち止まりながら、車が来たらとまったりしながら誘導している3年生を見て、ああ、すばらしいなというふうに思って見ていました。本校で避難訓練、このように生徒主体で行っている避難訓練も3年目で、それを1年生のときから見ている3年生だからこそ、集大成ではないんですけれども、今まで以上に頑張ってできた避難訓練ではないかなというふうに思います。被災地農家でのお話や、それから体験、アルカスでの仙台の七夕まつりでの清掃活動、通る人通る人にちょっと感謝をされて、ありがとうございます、ご苦労さまというふうに、声をかけられていた生徒の皆さん、自分の行動が少しでも力になっているんじゃないかなというふうに実感している人が非常に多いのではないかなというふうに思います。いろんな方から感謝されるということが一つは皆さんの力になっているのかなと、そのようにまた改めて感じた一日になっていました。今日、訓練でいろいろ挨拶をしたり、小学生の子たちに声をかけたりとか、非常にできていたのかなと思うんですが、日常に返って、ほんとうに身の回りのクラスメートとかそういうことでできていますか。いつも見守っていただいている、今日もお世話になっている地区の方へ、どうやって自分たちが常日ごろそれをまた返していくかということを、中学生にもまた考えてもらいたいなと思っておりました。周りの人、あるいはいろんなものを見たり聞いたりしたときに、それに寄り添う心というのをいつも持ち続けるということ、共感力が大事かなというふうに思っています。それから、故郷、ふるさとを大事にする気持ちというのがすごく大事かなというふうに思っています。あったかくて、常に自分の心のよりどころになるような、そういうふるさと。自分の生まれ、育ったこの地区というのを非常に愛しく思ってもらいたいなというふうに思っています。」


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佐藤氏(仙台市教育局学びの連携推進室長) より「この学校に足を踏み入れたというか、昇降口を訪れたとき、非常にさわやかな笑顔と挨拶をしてくれました。こちらも元気をいっぱいもらいました。そして、ほんとうにおいしいとん汁でした。先ほどの皆さんの活動報告ですか、すばらしいですね。中学生がここまでやれる、地域の方も非常に頼もしく思ったことだと思います。あの3・11、私は当時、石巻市の雄勝中学校というところの校長をしておりました。あの日は卒業式でした。体育館は、巣立っていく子供たちの喜びと感動に満ちあふれていました。全員が下校した後、あの地震が起きます。地震はもちろん、そして大津波がやってきます。津波ははるか屋上を越えて、学校を丸飲みしていきます。雄勝の町は、あの大津波によって一変します。とにかく襲い来る自然の猛威の中で、人間の無力さとか小ささというものをほんとうにまじまじと感じさせられましたし、言葉が出なかったです、茫然と立ちつくすだけでした。とにかく山の中、ほんとうに急な山なんですが、とにかくどこでもいいから逃げ切っていてほしいと、ほんとうそう神様にお願いするだけでした。あの当時、1万8,000人の方が犠牲になられました。ですから、そこにつながる家族だったり、恋人だったり、友人だったり、同僚だったり、要するに1万8,000人の何倍もの人が、やっぱり癒されることなく、4年と8カ月過ぎましたけれども、やはり胸の中に重いものを沈殿させて今も生活しているということを、同じ時代をこれから生きていく私たちにとって、皆さんにとっても、ほんとうにこのことは忘れてはいけないことだと思っています。被災地に行って何を感じましたか。今日午前中、防災訓練をして、何に気づき、何を学びましたか。被災地に行くこと、防災訓練をすること、それが目的ではないと私は思います。そこから皆さんが心の中で感じたこと、わかったこと、そこが私は重要だと思っています。あの日、形あるものがなくなりました。そのときに支えになったのは何かというと、家族愛とか仲間への思いやりとか、いたわり合う気持ちとか、励まし合う心とか、そういうことが実は、前に向かって生きていこうという原動力になったんですね。形あるもの、見えるものではなくて、実はそういった形のないもの、見えないものが人を前に突き動かすんです。それは決して非常時だから、災害時だからではないんです。今隣に座っている仲間を大事にすることとか、家族への感謝の気持ちとか、そんな心のありようをしっかり育んでいってほしいなと、君たちがこれからの未来をつくっていきます。」


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相川氏(こころを育む総合フォーラム選考委員)より「大きく2つお話ししたいなと思っていたんですよ。1つは、何でこの南吉成中が全国大賞になったんだろうかということです。いろんな全国から集まった中から、この南吉成中を選んだ理由がありました。これは基準として、3つの心、この3つの心で、この南吉成中がすぐれていますと。さあ、心って何なんだろう。自分と人との間にあるんだろうか、もっと広く社会にあるんだろうか、いろんな関係の中に心ってあるんだろうか、3つの心がありました。1つは、自分に向かう心。自分がそのことによって何を気づいたんだろうか、やったことによって何を感じたんだろうか、何を考えたんだろうか、そのことが自分の将来にどういう役割を果たすのか、これは自分に向かう心ですよね。気づいて、感じて、考えて、言葉にしよう、自分に向かう心が育っていたかなと。何でもいいんですね。その気づいたことが自分の心の中にしっかり積もっていく、そういう活動であったかどうかというのを見ました。そうしたら、南吉成中はそれが非常に防災訓練にしっかりあったと、これが1つです。もう一つが、他者に向かう心。今回のこの活動は、荒浜に行き、農家の後押しをしよう、農家の後押しをしたことによって得られたのは、自分のためにやった行為ではない、最初は。でも農家の人が喜んでくれて、うれしいな、ありがとうと言ってくれて、もう1回自分の心に響いたとする。これは自分の心の中に、他者に向かった自分の気持ちがすごくいいものなんだというふうに心にもし残ったとすれば、それがすばらしい。それから3つ目は、社会に向かう心。自分たちの力で地域をよくしようとする心が生まれていました。今日見て、それを実感しました。地域の担い手になろう、役に立つ人間になろう、そういう形で防災訓練が行われていました。それは社会に向かう心だし、自分を育てる心だし、それがこの南吉成中の体験の中にしっかり位置づいたゆえに、多分全国大賞を、褒める大賞を与えるにふさわしい活動であったと、そういうことだったんですね。これからの南吉成中が多分目指していくところは、子供として支えてもらった、何でもやってもらった子供から、今度はちょっと大人になり、支える側に回り、この自分の住んでいる地域をもっとよくしようと思う心、そして、この日本という国をもっとよくしようと思う心、もっと広く地球全体、70億のために何かできるのではないかと思う心、その心を持って成長していってほしいなと。ちょうど成長の第一歩に近づいた、すばらしい活動だったと思います。」


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コーディネータの阿部氏(仙台大学学長)より「5人の先生方からお話を頂戴しましたが、これをまとめさせていただきますと、4点にまとめてみました。1点目は、自分の命を守るということです。2点目は、優しい心、思いやりの心、いたわりの心、こういった心を皆さん、実践的に行っていくというふうなことだと思います。3点目、それは家族を大切にしましょうということです。4つ目、継続です。これからは皆さん方が自分で物事を考えて、どのようなことができるか、それらの考えを深めてほしい。そして、ぜひ実践してほしい、このように思います。
最後に、被災地の方々の声をお届けしたいと思います。1人の方は、自分の母親を亡くした方ですが、この方はこういうふうに言っています。生きるって何だ、亡くなった人の気持ちを思い出したり、言葉を思い出したり、みんなからもらったものを返すんだと、どういうふうに返したらいいか、こういうことを述べています。また、被災地のほうには小学生、中学生、高校生、大学生と、いろんな方々が慰問に行っています。その後で、こんなことを話されている方がいます。慰問においでいただいたたくさんの子供たちは、将来、大災害に強い建物の技術者に、困難なとき的確な指示を出せる指導者に、思いやりのある教育者等に、日本を背負っていく青年に成長なされるんだろうなと、私は皆さんを見ながら確信しました。ほんとうに癒された秋の一日でした。
今日は長時間にわたりまして、地域の方々、そして中学生の皆さん、ありがとうございました。いかがでしたか。(拍手)どうもありがとうございます。」


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こころを育む総合フォーラム座長の山折哲雄先生(国際日本文化研究センター名誉教授)より、演題「こころを育むとは~危機と不安の中で生きる~」の講話をいただきました。

「30年近く前に宮城県沖地震、阪神・淡路の大震災、そして東日本大震災を経験した。、地震学者、物理学者の寺田寅彦の「天災は忘れたころにやって来る」と、この言葉は依然として真理だなと。人間の想像を超える自然の恐ろしい力を前提に、どう生きるか。ラグビーの世界選手権でヒーローになった五郎丸歩選手のボールを蹴る直前のあの姿。心と体のバランスを正確にとるためには、ルーティン的なリズムを体の中に植え込まなければならない。心身の絶妙なコントロールを考えながら、災害時における人間の行動の基本になるかもしれない。呼吸を整える、姿勢を整える、このスタイルが物事を考える原点、行動を起こす出発点だと思う。一瞬の決断、俊敏にして正確な行動、そういうものが本当の危機に際して要求されるだろう。」とお話をいただきました。講話の最後に中学生から質問があがり、山折先生から率直な、暖かいお答えをいただきました。

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閉会行事では、津波被災農家弟子入り体験で大変お世話になった荒浜アグリパートナーズの渡邉静男さんのお話「希望の花」を朗読しました。(道徳の副読本に掲載)そして、生徒の代表6名が登壇し、これまでの取り組みを通しての自分の思いやこれからの抱負を発表し、復興ソング「仲間とともに」を合唱しました。

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「希望の花」を朗読

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生徒代表6名から取り組みを通しての感想


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復興ソング「仲間とともに」を中学1~3年生全員で合唱


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最後に、当財団 遠山顧問より、地域防災訓練や復興支援活動に取り組む中学生へお褒めの言葉と今後の期待、応援のメッセージを、そして、会場にお越しいただいた地域の皆様へ感謝を述べられ、閉会しました。


本会の司会、ステージ上の場面転換や登壇者の誘導など、中学生自ら行い、最後まで見事にやり遂げました。
その後ろには、先生をはじめ、保護者や地域の方々の協力や見守りのあたたかい目がありました。日常的に交流があり、密な連携がされているからこそ、本日のような学校と地域が一体となった会が運営できたのではないかと思います。

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中学生が司会および場面転換など、自ら会の進行をつとめました

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ご協力いただいた地域の皆様


 

(仙台市立南吉成中学校の詳しい活動内容は、
ホームページ「2014年度 こころを育む活動 全国大賞 受賞事例」」をご覧ください。)

協賛
  • TOYOTA
  • Panasonic
後援
  • 文部科学省
  • 東海旅客鉄道株式会社
  • 讀賣新聞
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