活動レポート

「2013年度子どもたちの"こころを育む活動"」表彰式を開催しました

2013年12月17日(火)に「2013年度 子どもたちの”こころを育む活動”表彰式」を帝国ホテル(東京都千代田区内幸町)にて開催しました。 子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ1 子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ2
開会にあたり、本フォーラムの発起人、公益財団法人パナソニック教育財団理事長、遠山敦子より「こころを育む活動というのは、いわば、終わりなきものですが、毎年表彰させていただく活動は、私たちの抽象的な議論を超えて、各地で素晴らしい成果を上げています。それこそ、その活動に、いつもワクワクし、感動させられます。今回選ばせていただいた4団体の活動は、本当に素晴らしいものです。ぜひ、この賞をきっかけにさらに大きく発展していただいて、地域、あるいは全国に対して活動を広めていただきたいと思います。」と挨拶をしました。

子どもたちの”こころを育む活動”表彰式全国大賞

「熊本市立出水南小学校」が受賞

子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ3子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ4
本フォーラムは、2008年度より全国で実践されている子どもたちの「こころを育む活動」の実践事例を募集、表彰し、優れた活動を広く全国に発信する活動をすすめており、今年度で6回目の表彰を行いました。 今年度は、全国各地より寄せられた活動事例の中から各賞あわせて4件を選出し表彰しました。 全国大賞は、「1000回の交流で育み続けるノーマライゼーションのこころ~隣接する学校のメリットを生かした34年間の積み重ね~」をテーマに活動された「熊本市立出水南小学校」(熊本県熊本市)が受賞されました。 この他、優秀賞2件、奨励賞1件が受賞されました。 <※今年度の受賞者及び活動内容の詳細はこちら> <※表彰式のパンフレットはこちら>(PDF) <※表彰式当日に行われた今年度の受賞者による事例発表は、こちら

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山折先生より講話

さまざまなバリアや障害を乗り越えて、成果を上げている各団体の取り組みは これからの社会の在り方、地域の在り方を立て直すにあたって、極めて貴重なモデルに。 子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ5 「今回受賞をされた団体は、子どもたちのこころを育む上で、学校、地域、あるいは家族など、実にさまざまなバリアや障害がある中、それを乗り越えるための知恵を絞り、地域全体で取り組まれ、成果が著しいことに感銘しました。特に、大賞を受賞されました出水南小学校の取り組みには、胸を打たれます。 とりわけ感銘したのは、支援学校との交流を毎週の習慣にされていることです。また、春・秋の交流大会をされるなど、34年間の取り組みの中で、その知恵というか、そこにたどりつくまでの試行錯誤があったと思いますが、これこそ、さまざまな障害、バリアを乗り越えています。 それは、子どもたちが相互に世界を広げ、こころを豊かにする取り組みで、非常に独創的・創造的な仕事だったと思います。 また、今回の全国大賞を含めて、受賞されたみなさんは、卒業生や地域の人々、家族の人々などが、いろいろな形で、ともに協力し合って、さまざまなネットワークを作り上げています。このネットワークの作り方も非常に重要なことではないかと思います。これこそ、これからの日本の危うくなりつつある社会の在り方、家族の在り方、地域の在り方を立て直すにあたって極めて貴重なモデルになるはずです。 さらに、私が感銘を受けたことを申し上げますと、日本の伝統社会ではお祭りを重要視していますが、お祭りを成し遂げるために、年齢階級制というか、子どもは子ども、青年は青年、中年は中年、老年は老年と、それぞれの役割を担いながらお祭りを盛り上げていきます。今回受賞された団体は、こういった組織の在り方、統率の在り方、そういうものを現代的な社会に適応するような形で実現されていると感じました。」とお話をいただきました。

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総括   滝鼻 卓雄氏 (前 読売新聞東京本社 相談役)

こころを育む総合フォーラム・有識者メンバーの滝鼻・前読売新聞東京本社相談役より、本日の表彰式について総括をしていただきました。 こころ・制度・地域の障害を見事に乗り越えている取り組みに深く共感しています。 子どもたちのこころを育む活動表彰式イメージ11 「本日、各賞を受賞されたみなさん、おめでとうございます。 全国大賞、優秀賞、奨励賞という若干の違いはありますが、4つの団体の方々、あるいはこの活動の構造に共通することは、主役は子どもたちということです。 そして、もうひとつ共通することは、こころだったり、あるいは制度だったり、地域だったり、そういうバリア、障害物を見事に乗り越えて、それぞれ活動の成果をあげられていることだとわかります。そのことが、非常に感動的でありました。 時間と乗り越えてきた障害を考えると、受賞者の方はかなり感慨深いものがあるだろうと思うと同時に、私もみなさんの取り組みに深く共感しています。」