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表彰式

「2012年度 子どもたちの“こころを育む活動”」表彰式を開催しました
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  2月1日(金)に「2012年度 子どもたちの"こころを育む活動"表彰式」を東海大学校友会館(東京都千代田区霞が関)にて、80名を超える参加をいただき開催しました。

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開会にあたり、本フォーラムの発起人、公益財団法人パナソニック教育財団理事長、遠山敦子より「こころを育むということについて大事なことは、第一に地域の大人たちが本気で立ち上がり子どもたちとともに活動をしていただくこと。第二にその活動のやり方、狙いは地域や学校の実情に応じたいろんな工夫があること。第三にそれを継続していただくこと。本日の会が皆様の活動にとって、あるいは日本にとってまた一歩子どもたちのこころを育む活動につながることを期待します。」と挨拶されました。



■子どもたちの"こころを育む活動"表彰式
全国大賞は「東中ファミリーサポーターズ・東中地域活性隊」が受賞

2008年度より全国で実践されている子どもたちの「こころを育む活動」の実践事例を募集、表彰し、優れた活動を広く全国に発信する活動をすすめており、今年度で5回目の表彰を行いました。
今年度は、全国各地より寄せられた169件の活動事例の中から各賞15件を選出し表彰しました。

今年度の全国大賞は、「地域と生徒との「共育・協育・今日行く」双方向の活動」をテーマに活動された「東中ファミリーサポーターズ・東中地域活性隊」(兵庫県伊丹市)が受賞されました。
この他、団体の部はブロック大賞5件、奨励賞7件。個人の部は個人賞1件、奨励賞1件が受賞されました。
(※今年度の受賞者及び活動内容の詳細はこちら
(※表彰式のパンフレットはこちらPDF


■受賞事例発表:全国大賞
「東中ファミリーサポーターズ・東中地域活性隊」

林リーダーより「平成21年2月に、元和田中学校長の藤原和博さんに伊丹に来ていただき、そのお話を聞く中で、「自分たちの校区でも、学校を支援する組織を作りたい。土曜日の学習会を始めたい。」という思いで設立したのが「東中ファミリーサポーターズ」。「東中を良くしたい」という、地域や保護者の願いが子どもたちにも通じて、東中学校は本当に変わった。そして、地域へのお返しにと結成された中学生のボランティア組織が「東中地域活性隊」。今では地域でも「東中生がいないと祭りができない」と言われるまでになった。」と設立からこれまでの経緯をお話しいただきました。


大学生ボランティアとして「サタスタ東」で活動している学生部の船津代表より団体の5つの部門の活動についてお話しいただきました。
@ スマイルサポート
学校中に色とりどりの掲示物を作成し、校内の装飾に尽力している。東中の廊下や玄関に温かみがあるのは、スマイルサポートの努力の賜物。合言葉は「学校に笑顔を!」
A グリーンサポート
校舎内外の緑化と美化。緑あふれる清潔な教育環境は、子どもたちと教員の心に安らぎを与える。「学校に癒しを!」という願いこそが、グリーンサポートの原動力。
B ライブラリーサポート
書籍管理の「バーコード化」や、朝の読書の時間における「読み聞かせ」、休み時間に賑わう「移動図書館」などに取り組んでいる。「学校に知恵の種を!」の思いを胸に取り組んできた活動は、「第6回高橋松之助記念 朝の読書大賞」を受賞するまでに成長。
C カルチャーサポート
お茶会の開催や、演奏会の実施、うどん打ち体験など、生徒や保護者が伝統と芸術に親しむ貴重な機会を用意している。学校の施設・設備を上手く活用し、「学校に温かい文化を!」届けることが使命。
D スタディーサポート〔サタスタ東〕
土曜日の自習を支援する「サタスタ東」のスタッフは、高校生や大学生、地域の社会人、OB校長、現職教員など15歳から83歳まで幅広い年齢層で構成。サタスタ東のねらいは、「学習習慣の定着」と、サタスタ東のアットホームな雰囲気を生かした「居場所づくり」。そして「学力の向上」の3つ。
「学生主体の運営がカギ」
新しいプロジェクトに挑戦する際は、まず「学生が計画」し、それを「学生が実行」に移して、その結果を「学生が評価」し、きちんと「学生が改善」を図る。そして、次回の計画に還元するという学生主体のPDCAサイクルを導入。そのプロセスは社会人や教員が冷静な目でしかと見届けている。
「学生にとっても大切な学び舎」
学生はサタスタ東で「伝わる喜び」と「伝わらないもどかしさ」を痛感している。教育実践のイロハや、適切な立ち居振る舞いや、言葉の選び方、優しさと厳しさのバランスなどが自然と身体に刷り込まれていく。加えて、学生は学校・家庭・地域との縁から多くの「本音」を知ることができる。子どもたちの学校生活の実情や恋愛相談、保護者の子育ての悩み、地域住民の秘めたる思い、教員の知られざる苦悩など、その全てが学生の耳に入ることで人間としての深みが増していくのだと思う。
「伊丹市まちづくり推進課とタッグを組み、新たにボランティア組織・伊丹学生交流センターを設立」
伊丹学生交流センターは、自治会や社会福祉協議会と協力し、地域の公共施設で「がくしゅう部屋」を開校。大学生や社会人のサポートのもと、小学生から高校生までが共に自習に励んでいる。」


最後に伊丹市立東中学校 太田校長先生より東中地域活性隊の活動についてお話しいただきました。 「東中学校の生徒たちが、自分たちも誰かの役に立ちたいと思うようになり、地域に出向いてボランティア活動をするようになったのが「東中地域活性隊」。オレンジのユニホームを着て、地域のまつりや市内のイベントに参加している。自分の都合の付くときに活動ができるので、3学年合わせて90名を超える生徒たちが登録し、今年度は年間29回のボランティア活動に参加した。 2年前、活性隊の隊長が、伊丹市の市長に「自分たちも大阪国際空港の活性化のお手伝いをしたい」と直接お願いして実現したのが大阪国際空港での活動。ゆるキャライベントの司会やスタッフ、ミニコンサートなどでお手伝いをしている。 さらに、地域の祭りでの会場設営、市のイベントでのスタッフとしての活動をしている。東北地方の支援としてバザーでの販売や募金活動、伊丹市との交流イベントの主催などにも携わってきた。 「東中生が来てくれて助かっています」といった声をかけていただくことが励みとなって元気に活動を続けており、生徒の自尊感情の育成に大きく役立っている。また、地域活性隊の生徒が卒業後ファミリーサポーターズに入り高校生のOBスタッフとしてサタスタ東での学習支援等で大学生と一緒に活動し、大学生が卒業後教員として学校に戻るという、循環型の双方向の活動も大きな特徴だと思う。先ほど発表した舩津君も教員採用試験に合格し4月から社会の先生になる。


隊長の池上君の感想です。「活動してみると、こんな自分でも役に立てるんだということが実感でき、とても充実できる活動だと言うことがわかりました。ゆるキャラの誘導係など、活性隊に入ったからこそできる貴重な体験をすることができました。活動を通して思ったことは、役に立たない人なんていないということです。自分が働きかけたり、お手伝いすることで助かる人もいます。そういったことも学ぶことができた東中地域活性隊だったのではないかと思います。」 今回、このようなすばらしい賞をいただきました。学校そして地域の誇りとして、これからも活発な活動を続けてまいります。本当にありがとうございました。」

(※発表資料はこちら PDF


■山折先生より講話

「今回は地域・家庭・学校をめぐるその連携の在り方の上にさらに加えて、その地域の学校の卒業生が大学生となってその母校、および母校をとりまく地域の方々に対する様々なボランティア活動、サポート活動にのりだしている。さらにその中学校を卒業した同窓生が再びその地域に学校の教員としてもどってくる。循環型の地域活性活動の構造のモデルができたと思う。また、地域、学校、家庭が深みのある連携をとるには人情の交流というものがそこに流れ、それが強力な接着剤となり運動を円滑に展開させたのではないのかと想像する。夏目漱石の「草枕」の冒頭に、「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」とある。智・情・意の三拍子そろったバランスの上でやることは大事だといわれたと思う。今日における様々な不祥事、あるいはいじめ、自殺などの問題の背景を考えると様々な立場の人、様々な家庭、そういうものをゆるやかに結び合わせる接着剤は、それは智とか意よりは情ではないだろうか。「漱石さん、ちょっと情を大事にした方がいいのではありませんか」ということを申し上げたいような気持ちになっている。」とお話をいただきました。


■交流会

表彰式後におこなわれた交流会では、来場者の皆様で受賞の喜びをわかちあうとともに全国からご参加いただいた皆様の情報交換の場となりました。
フォーラム有識者メンバーの鷲田前大阪大学総長より乾杯のご挨拶 文部科学省 森口事務次官よりお祝いのお言葉 フォーラム有識者メンバーの滝鼻読売新聞東京本社相談役より締めのご挨拶