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シンポジウム

「こころを育む総合フォーラム シンポジウム」を開催しました
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  2月4日(土)に、「2011年度 こころを育む総合フォーラム シンポジウム」を津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷)にて、200名を超える参加をいただき開催しました。

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開会にあたり、本フォーラムの発起人、公益財団法人パナソニック教育財団理事長、遠山敦子より「毎年応募が増え、中身も充実してきている。こういう運動が各地で根付いてきていることはありがたいことだと考えている。受賞団体の活動の中身をご覧いただき、今後の活動の参考にしてもらえればいい。また、昨年3月の東日本大震災を省みて、全国各地でいろいろなことが起こる可能性がみえてきた。災害にどう備え、いざという時どう行動したらいいか、どう支えあっていくか。本日のシンポジウムが、そのようなことをいろいろ考えていただく、運動につなげていただく、よすがになれば幸いです」と挨拶されました。

■2011年度 子どもたちの"こころを育む活動"表彰式

本年度で4回目を迎えます「子どもたちの“こころを育む活動”」の表彰を行いました。
こちらの事業は、全国で実践されている子どもたちの“こころを育む活動”の実践事例を募集、表彰し、優れた活動を広く全国に発信する活動です。
今年度は、全国各地より211件の多岐にわたる活動事例の中から、団体の部15件、個人の部2件、計17件を選出し表彰しました。


■全国大賞は「石榑(いしぐれ)の里コミュニティ」が受賞

今年度の全国大賞は、「石榑の里コミュニティ」(三重県いなべ市)が受賞されました。活動テーマは「子どもは地域の宝 地域全体で子どもを守り育てる〜交流・協働・共育の学校づくり、人づくり、里づくり〜」です。
小学校を拠点に「学校、人、里づくり」に取り組む、地域住民・団体を結ぶネットワークを築き、子どもと大人の心を育み、誇れる学校と地域を育む地域一体の交流・協働・共育活動に取り組まれています。

(※今年度の受賞者及び活動内容の詳細はこちら)

■受賞団体による受賞事例発表

全国大賞、ブロック大賞の6団体より活動内容を発表いただきました。
(※受賞事例発表の内容はUSTREAMでご覧いただけます)

<ブロック大賞>

(北海道・東北)
福島県田村郡三春町立沢石中学校(福島県) 54分〜
(関東)
特定非営利活動法人NPOカタリバ(東京都) 58分〜
(中部)
特定非営利活動法人阿羅漢(あらはん)(石川県) 1:03分〜
(中国・四国)
特定非営利活動法人高知こどもの図書館(高知県) 1:08分〜
(九州・沖縄)
しんぐう・こが・ふくつ・むなかたアンビネット協議会(福岡県) 1:12分〜


<全国大賞>

石榑の里コミュニティ(三重県) 1:16分〜


■山折座長より講話

山折哲雄座長より「今年も全国から多くのすばらしい実践活動の応募をいただき、そこからたくさんのことを学ぶことができた。家庭・学校・地域・企業が力をあわせて連携をして、子育てにつとめる、子育てを通して大人の方も心を育てる。こういう活動が次第に全国に広がりはじめていることが嬉しく思う。昨年の災害の経験は、自然との付き合いの中で予測できるもの、予測できないもの、との持続的な戦いと共存を考えなければならないということを教えてくれた。改めて家庭・学校・地域・企業がそれぞれ力を合わせ、ともに連携し助け合い、そして次の世代の子供達を育てていくことが非常に必要になってきている、ますます重要な課題になってきていると思う。今回受賞された方々は、そういう中にあって、懸命に努力をされてきた。(受賞者の皆様の)その成果をおしらせいただきまして、我がフォーラムが提唱しておりますプロジェクト、計画、運動をますます発展させていただくと、そういう希望を持つことができた」と講話をいただきました。
(※山折座長の講話の内容はUSTREAMでご覧いただけます)

山折座長より講話 1:23分〜


■パネルディスカッション
テーマ
「いま、子どもたちのこころを育むとは
〜東日本大震災の復興支援に向けて〜」

活動の実践事例発表は、今年度受賞者より、全国大賞受賞の石榑の里コミュニティ 森清光代表、当フォーラムの全国運動の選考委員をつとめていただいています岩手県立大学 山本克彦准教授です。山本准教授は岩手県立大学の学生ボランティアセンターアドバイザー、東日本大震災後、大学生を中心にした支援活動を行う「いわてGINGA-NETプロジェクト」実行委員会代表をされています。 またフォーラムの有識者メンバーである前読売新聞東京本社 滝鼻卓雄相談役、パナソニック教育財団 遠山敦子理事長、そしてコーディネーターには東京大学教育学部長 市川伸一教授を迎え討議を行いました。

森氏(石榑の里コミュニティ代表)は、「『石榑の里まつり』で1000人分の食事を作ったこともある。訓練ではないが(このような普段の活動や経験から)災害時に対応できる力はあると思う。」そして「子どもをつかむと、親御さんも一緒にくる。子どもを要に地域の人が結びついてくる。地域でも、子どもでも、子育てもメリハリをもってぼちぼちとが大事だと考えている。『学校を地域に取り戻す』学校の先生は、子どもたちが確かな学力を身につけるために一生懸命になっていただき、いろんなまわりのことは地域がやりますよ、という体制になっていけたらと思う」と話されました。

山本氏(岩手県立大学准教授)は、「いわてGINGA-NETプロジェクト」の大学生中心の支援活動を紹介いただき「地域によって課題が様々だが、継続的に関わる必要性があるのは確実。継続するということは同じ事をやるというのではなく、ニーズありきで継続することが大事であり、自分自身にも言い聞かせて、学生とともにやっていきたい。学生と夏に行った応急仮設住宅には、自分たちで活動を全部持ち込んだが、冬に行った時は、地域の方々が動かれて、私達が必要とされている部分が減ってきている。一番いいのは必要とされないことだが、その匙加減を見ながら継続していきたい」と話されました。

滝鼻氏(前読売新聞東京本社相談役)は、「山本先生の震災の中の学生のボランティア活動と、ご苦労をされて新しいコミュニティを作った石榑の里コミュニティの共通することは、人と人とのつながりというものは理屈の問題ではなくて、その地域、あるいはその人個人個人がもつ、やわらかいこころ、柔軟性がないとなかなかできないということだと思う。そういうものをあらためて感得することができたと思う。パネルディスカッションを通して、我々はもっと人と人とのつながりをもうちょっと、少しずつ、ぼちぼちとやわらかくしていくような努力をしていきたいというふうに思う」と話されました。

遠山氏(パナソニック教育財団理事長)は、「居場所、コミュニティは大事。日常的にも地域の人とのつながりを大事にすることが大切。被災地で被害にあった高校生が立派に行動しているのを外国の方が見てすごいといってくれた。若い人の力はときによってものすごいものがでてくる。若者の可能性を大いに信じたいと思う。昨年の前半におきた震災、そして後半におきた、忘れないでおきたい出来事がある。なでしこジャパンの最期までくじけない、諦めない強さ。ケニアのマータイさんの「もったいない」の節約のこころ。そしてブータンの国王と王妃の小さなことの幸福にも満足して感謝をする精神。そういうものをひとりひとりがもって、よりどころとして生きていく。このようなことをベースにしてお互いに助けあうところまでいけば、日本人の世界に誇るべき信条のあり方が示せるのではないかと思う」と話されました。

最後に、コーディネーターの市川氏(東京大学教育学部長)は、「被災地で全国の大学生を集めての活動と、普段の地域密着のコミュニティでの活動の2つの活動には共通する点があると思う。ひとつは、下地となる活動が大事だという点。2つ目は、活動している人たちは自分たちのできることは何だろうと(自らに問い、それを実際に行うことで)やりがいを感じている点。3つ目は、実施する側の相互信頼、人間関係があって持続できているという点。これが大人にとって、大学生にとっての居場所になっているのではないかと思う。コミュニティというのは人間関係に支えられているのは全く同じなのだと思う。今日のお話をきいて、自分たちの活動に、なにかヒントになること、いかせそうなことを見出していただければ幸いです」とまとめをいただき、会を締めくくりました。
(※パネルディスカッションの内容はUSTREAMでご覧いただけます)


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